「ジェネリック・ソーシャルワーク」ってなに?
ソーシャルワークの支援スタイルには大きく分けて2種類あります。
「スペシフィック・ソーシャルワーク」と「ジェネリック・ソーシャルワーク」です。
英語に弱いの~、という方もちょっとお付き合いください!
スペシフィックというのは、「スペシャル➡特別な➡特定の分野の」という感じで専門分野に特化したソーシャルワークを言います。
例えば、児童相談所の児童福祉司さんは児童分野に特化していますね。あと、ケアマネージャーさんは高齢分野のソーシャルワーカーです。相談支援専門員さんは、障害分野に特化しています。
まあ、厳密にいうと完全に子どもだけ、高齢者だけ、障がい者だけなんてキッチリ分けられるものでもないのですが、対象が比較的限定されているというところでしょうか。
では、ジェネリックってなんでしょう。お薬なんかでジェネリック医薬品が市民権を得て聞いたことがある方も多いと思います。
ジェネリックは、「一般的、汎用性➡広域➡包括的、総合的」のイメージで、そのソーシャルワークということで『福祉の総合相談』の事を指します。子どもから高齢者まですべての領域の相談を一か所で行うソーシャルワークのことをいいます。
役割分担はこんな感じです➡ジェネリックソーシャルワークで、総合的な相談にのり、家庭の複雑な問題の全体像を把握します。そして、ジェネラリスト(ジェネリックソーシャルワークに取り組む相談員)は家庭や家族に必要と思われる各専門領域の人達(スペシフィックの人達)につないでいき、その人の問題や課題の解決を目指します。
あまいろソーシャルオフィスは、このジェネリックソーシャルワークに取り組んでいます。
不登校の子どもさんや引きこもってしまっているご本人に働きかけつつ、両親のことや兄弟のこと、仕事や制度のことなど幅広い領域に働きかけていきます。
たまに、一般の方から「支援する人も違うし、取り組んでいる領域も違う。色んなことをしているけれど共通するものは何かあるの?」と聞かれます。そう、共通するのはジェネリックソーシャルワーク!